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憧れのブランド　カルティエ　-Cartier-

フランスのジュエリー・高級腕時計などの

宝飾メゾンであるカルティエ(Cartier)。

そのジュエリーや時計は常に人々を魅了し、

憧れの存在であり続けています。

カルティエが生まれたのは1847年のことです。

創業者はルイ＝フランソワ・カルティエ

(Louis-Francois Cartier)です。

ルイ＝フランソワ・カルティエは宝石細工師として、

アドルフ・ピカールのもとで腕を磨き、

27歳で師から受け継いだ小さなジュエリー工房から

カルティエの歴史が始まりました。

お店が上流貴族のお屋敷の近くにあるという

好条件もあり、カルティエのジュエリーは

瞬く間に貴族の間で知名度・人気をあげていきました。

店舗をフランスの文化の中心、パリのオペラ座の近くに移し

カルティエの名がさらに広がりを見せた結果、

当時のフランス皇帝ナポレオン3世の皇妃から

オーダーの依頼を受けます。

その後、宮殿の御用達となったCartierは

その人気を不動のものとするのです。

イギリス国王エドワード7世から贈られた

『宝石商の王であるがゆえに、王の宝石商』

という言葉こそ、カルティエがいかに称賛され、

その功績が認められていたかを物語っています。

ルイ＝フランソワ・カルティエの孫にあたる

Cartierの3代目ルイ・カルティエの時代には

15か国という驚くべき数の王室御用達の特許状を受けています。

パリ本店の入り口には、イギリス王室の紋章をはじめとした

数々の王室の紋章が掲げられています。

世界初の男性用腕時計の開発

男性用の腕時計を開発したのはカルティエと言われています。

1904年、ルイ・カルティエは友人の飛行士

アルベルト・サントス・デュモン(Albelto Santos-Dumont)から

時計の開発を依頼されます。

それは、飛行中に時刻を確認しやすい時計が

欲しいという依頼でした。

当時の時計は、ポケットに入れて持ち運ぶ

懐中時計がメインでした。

飛行中、パイロットは操縦棹から

手を離すことができません。

懐中時計はわざわざ取り出して時間の確認を

しなければならず、飛行中のパイロットには

不向きだったのです。

依頼を受けたカルティエは、レザーストラップの腕時計を

製作、開発にかかった歳月は5年に及びます。

女性用の腕時計はすでに存在しており、

華美なものが中心でしたが、それとは真反対のシンプルな

デザインでした。

開発した時計は世界初の男性用腕時計

【サントス】というコレクションとなります。

カルティエの時計　人気モデル

【タンク（Tank】】

タンクシリーズは、カルティエの時計コレクションを

代表するシリーズです。

TANKという名の通り、このシリーズは戦車から

インスピレーションを受けて作られています。

製作が開始されたのは1917年。第一次世界大戦で使用された

ルノー社製の戦車をもとにデザインされました。

戦車が通った後のわだちを彷彿とさせるような

四角いケースが特徴です。

シリーズには、タンク・フランセーズ/タンク・ソロ/

タンク・アングレーズ/タンク・ルイ/タンク・サントレ/

タンク・アメリカン/マスト・タンクがあります。

【パシャ(Pasya)】

パシャは1985年に誕生したカルティエの防水時計です。

モロッコの太守、エル・ジャヴィ公がプールで

泳ぐときに身に付けられる時計の開発を

カルティエに依頼しました。

そこで生まれたのがタンク・エタンシュです。

タンク・エタンシュはスクエア型でしたが、

その後丸型ケースの防水腕時計として

発表されたのがパシャです。

Pasyaという名前の由来はエル・ジャヴィ公が

モロッコの太守(パシャ)であったことからです。

防水機能付きの腕時計としてタンク・エタンシュは

世界初といわれています。

男性用腕時計・防水時計など”世界初”が多いのは、

100年以上の歴史を持つカルティエだからこそですね。

【パンテール(Panthere)】

Cartierを象徴するのがパンテール【豹】のモチーフです。

時計に限らず、ジュエリーなどでもパンテールのデザインは

多く採用されています。

豹は強く野性的なイメージを持ちますが、

そのしなやかな動きは女性らしさも感じられます。

スクエアのフェイスは一見豹のイメージはわきませんが、

サイドから見るとしなやかなカーブを描いており、

またサイズの小さいコマから成り立つブレスも

その動きはなめらかで、豹のしなやかな動きを連想させます。

【サントス(Santos)】

サントスは腕時計の始祖とも呼ばれる

歴史あるモデルです。

前述したようにルイ・カルティエが友人の為に

飛行機の操縦中に使える時計を開発したのが始まりです。

丸みのあるスクエア型のフェイスと、

ベゼルに施された8個のビスが特徴です。

このビスのデザインは飛行機のパーツを

モチーフにして作られています。

【バロンブルー(Ballon Bleu)】

バロンブルーは2007年に誕生した比較的新しいモデルです。

Ballon Bleuはフランス語で『青い風船』という意味を持ちます。

丸みのあるフェイスの右サイドのリューズに

ブルーのカボションがあしらわれています。

そのリューズを囲むように作られたコロンと丸いデザインは

品のあるかわいらしさです。

バロンブルーはイギリスのキャサリン妃が

愛用していることでも有名になりました。

【ベニュワール(Baignoire)】

優雅な曲線を描くオーバル型のフェイスが

印象的なベニュワール。

カルティエの数あるコレクションで

ステンレススチールモデルが発表される中、

ベニュワールはゴールド素材のみの

ハイクラスなコレクションです。

カルティエの特徴でもあるリューズの部分には

ブルーサファイヤやダイヤモンドが

あしらわれており、時計でありながら

まるでジュエリーのような優雅な印象です。

ベニュワールとはフランス語で『バスタブ』

という意味を持ちます。

これはロシアの侯爵夫人が、

ベニュワールのフォルムが当時の

浴槽に似ていたことから名づけたといわれています。

幅のあるオーバル型のベニュワールですが、

1966年にとても個性的なデザインの

クラッシュウォッチが発表されています。

馬車に惹かれたベニュワールをモチーフに作られており、

とてもユニークなデザインですが、

無限に続く『時』を感じさせてくれます。

1967年にはベニュワール本来の楕円を

両側から引き延ばしたかのような

細長い楕円型のベニュワール・アロンジェが

発表されています。

【ロンド ソロ(Ronde Solo)】

カルティエ　ロンド ソロはカルティエの

コレクションの中で最もシンプルで場所や

服装を選ばないデザインといってもいいでしょう。

クラシカルな文字盤がカルティエの長い歴史を感じさせます。

比較的入手しやすい価格帯なので、ファーストモデルとして

選ぶ方も多いようです。

シンプルでありながらもリューズには

ブルースピネルが付けられ、ふと時計に目を

向けたときに憧れのカルティエの時計を身に着けている

と少し嬉しくなってしまいそうですね。