【OMEGAの人気モデル　シーマスター】

 

シーマスターは1948年に『オメガ』初のプロフェッショナル仕様のダイバーズウォッチとして登場しました。
英国海軍に軍用時計として採用されたり、伝説的フリーダイバーのジャック・マイヨール氏が着用するなど、

スペックを求めるプロから愛され続けてきたこの時計は、身に着けるものはすべて一流のモノで固めて
いることで有名な、007のジェームズ・ボンドが選んだ腕時計として知られています。

 

【「シーマスター」の魅力とは？】

 

「シーマスター」は、『オメガ』のなかでも有数の歴史や展開モデルを誇る主力シリーズです。
その魅力は、深海という極限状態を想定しした、視認性や機能性の高さ。
さらには多様なスタイルのデザインも数多く存在し、どんなシーンでも活躍します。

●実用性に探求した機能美

ダイバーズウォッチであるという側面から、シーマスターには「視認性の高さ」が共通しています。
暗い海中でも潜水時間を確認できるよう、克明で端正なダイヤルデザインがあしらわれています。

なかでも特徴の1つが、ほとんどのモデルに採用されている、「ブロードアロー針」です。
矢印の形をした幅広のこの針は、時間が今どこを示しているのか一目瞭然に示してくれます。

装飾性を排し、ダイバーズウォッチとしての実用性を突き詰めたスタイルの先にだけ宿る、
機能美がシーマスターに宿っています。

●圧倒的な高防水

「シーマスター」の魅力、それは優れた防水性能とそれを実現するために開発された数々の先進技術です。

一般的な機械式腕時計は3～10気圧防水であることがほとんどですが、シーマスターは最低でも15気圧、
最高クラスでは驚きの120気圧もの防水性を実現しています。

機械式腕時計は1930年代ごろから各メーカー間で高防水化競争が激化しました。
当時から『オメガ』は高防水化を実現し、その卓越した技術力は連綿と受け継がれ
日々革新をもたらしています。

【シーマスターである基準】

「オメガの“ダイバーズウォッチ”＝シーマスター」と思っている方は多いのではないでしょうか。
残念ながらこれは正解ではありません。

「スピードマスターやデ・ヴィルは、シーマスターからの派生したモデル」という事実がありますが、
クロノグラフ的なスピードマスターや華やかなパーティーに似合うデ･ヴィルを見て、
「ダイバーズウォッチ」の要素が入っているとは一見して思えないでしょう。

「オメガにおいて、シーマスターは“一般より防水性のあるケースを採用した時計”」なのです。
では、“一般より防水性のあるケース”とは、どんなものなのでしょうか？

実は、1948年に登場した“最初のシーマスター”は、本格的なダイバーズウォッチではありませんでした。
その防水性は、今の基準で考えると“日常生活強化防水”クラスの性能で、
スイス時計研究所の検査では「60m防水クリア」とされました。

現在世に出ているような“ダイバーズウォッチのシーマスター”の誕生は、
実は1955年（公式は1957年）の「シーマスター300」からになります。

そしてそもそもの出発点は第二次世界大戦の際にイギリス軍に提供した「防水軍用時計」にあります。
これが、現在のシーマスターのルーツとなるものだったのです。

この全ての始まりとなった軍用時計の構造は、下の要素を満たすものでした。

●裏蓋の隙間からの水の侵入を防ぐ「ねじ込み式裏蓋」と「O（オー）リング」

●温度変化で膨張する「スチール製リング」で留められた、丈夫な風防（ガラス）

これが、オメガの提案した“一般より防水性のあるケース”でした。

その後のシーマスター、及びその派生モデルは
一体型のケースやサファイアガラスの採用など、別の構造をもつこともありますが、
「一般より防水性のあるケース」を採用していれば、それだけで“シーマスターである条件”が整うのです。

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